STORY
-
- 崔 静文SAI SEIBUN
- ファイテン株式会社 化粧品開発チーム
- 大学、大学院ではバイオエンジニアリングを学び、自身も肌悩みを持つ経験から化粧品産業へ進む。化粧品のOEMメーカーを経て、ファイテンに入社。現在は化粧品の開発を担当。コンセプト立案から成分の選定、処方開発までを一貫して担う。
-
- 石丸 恵麻ISHIMARU EMA
- ファイテン株式会社 化粧品開発チーム
- 薬学部出身で薬剤師の資格を持つ。ファイテンの独自技術である金属コロイドの品質管理部門を経て、現在は化粧品の開発を担当。コンセプト立案から成分の選定、処方開発までを一貫して担う。
- #STORY 01
- ファイテン創業40周年を迎えた記念すべき年に
最先端の技術を採用してリニューアルいたしました。 - ― アクアゴールド シリーズは、ファイテンの独自技術「アクアゴールド 」を配合した化粧品シリーズとして、多くのお客様にご愛用いただいていると思うのですが、リニューアルに至った理由をお伺いできますでしょうか。
-
崔:アクアゴールドシリーズは2005年にデビューして以来、多くのお客様にご愛顧いただいてきました。ファイテン独自の水溶化メタル技術を応用して作った金コロイドを活かして生まれたアクアゴールドシリーズは、自社化粧品の核シリーズとも言うべき人気ブランドに成長しました。
さらに、新しい理念や処方技術を持った製品の研究開発にも取り組み、より時代に合う商品をお客様にお届けするため、リニューアルを行い進化を続けてきました。石丸:今回の3回目のリニューアルにあたり、スキンケアの最先端テクノロジーである“肌表面の常在菌環境”いわゆる肌フローラに着目し、研究開発を進めてきました。そして、研究開発に約5年の歳月をかけ、当社が40周年を迎えた記念すべき年に、最先端の技術を採用して「アクアゴールド ベーシックシリーズ」をリニューアルいたしました。
- #STORY 02
- 年齢、環境によって崩れがちな“肌フローラ”のバランスを整える
“フローラバランサー処方”を採用。 - ― 今回のリニューアルで、一番こだわった点や力を注いだ部分はどこでしょうか?
-
崔:今回のリニューアルではファイテン独自のフローラバランサー処方と肌への修復効果が高い原料を新しく配合しました。コロナ禍でマスクの常用化が進み、コロナ前よりも肌あれ、ニキビ、乾燥などの肌トラブルが生じるという声が多く聞かれます。コロナウイルスの予防には、体の免疫力をしっかり高めていくことが大切と言われていますが、肌の健康も免疫力に深く関係しています。
特に最近の研究で肌の表面に存在している微生物叢は私たちの肌を守る大切な存在ということがわかりました。腸内に生息する常在菌の集まりが「腸内フローラ」と呼ばれるように、肌の表面にもたくさんの常在菌が住み着いていて「肌フローラ」と呼ばれています。美肌菌、悪玉菌、日和見菌3種類の常在菌をバランスよく整えることで肌は健康な状態を保っています。
今回のリニューアルには、肌常在菌バランスをアシストする視点から処方開発を行いました。例えば、洗浄系製品は綺麗に洗うだけではなく、過度な洗浄、皮脂落としをできるだけ避けています。塗る系は美肌菌に有益なポストバイオティクス、プレバイオティクスなどの成分を選定し、アクアゴールドに相性の良い独自の原料を「フローラバランサー」として組み合わせました。石丸:女性の肌は、30代以降から徐々に加齢による変化が起こりはじめます。私たちも30代ですが、年々肌は乾燥しやすくなり、長年蓄積したダメージがさまざまな肌トラブルとなって現れるため、肌のお手入れはますます重要になってくる年代です。一方で、30代は仕事や子育てで忙しくスキンケアもおろそかになりがちです。そのような時間がなく十分にスキンケアができないとお悩みの方のために、手軽で簡単にスキンケアができるようさまざまな工夫をしています。
ローションはミストタイプを採用し、お風呂上がりにもさっと保湿していただけます。また、スキンケア時間を短縮するために、濡れた手でもお使いいただけるクレンジングオイルや泡立ちが良いフェイスウォッシュを開発いたしました。
テクスチャーについては、できるだけベタつかず、男女とも使いやすい、“軽め” “さっぱり”の使用感になっています。
防腐剤もパラベンやフェノキシエタノールフリーで、成分1つずつにこだわりました。すべての処方はパッチテスト済みで、敏感肌の方も心配なくご使用いただけます。肌トラブルにお悩みの方には、ぜひ試していただきたいと思います。
- #STORY 03
- アクアゴールド技術との相性や使用感など、
何度も試行錯誤をかさね時間をかけて完成しました。 - ― 開発過程で苦労した点はありますか?
-
崔:ファイテン化粧品は多くのアイテムがピンク色を帯びてることが特長のひとつですが、これはベース成分に赤色の「アクアゴールド(金コロイド原料)」が配合されているためです。化粧品の処方には数十種類の成分があり、相性の悪い原料と配合すると、変色や凝集反応などを起こしやすくなります。
アクアゴールドシリーズの開発においても、アクアゴールド(金コロイド原料)との相性を1つずつ確認し、処方を組んでいます。作った試作品はすべて40度、50度や冷蔵の過酷条件で保管され、常に経時の変化を観察していました。何か変化がありますと、原因特定をしてから、もう一度処方を改良します。シリーズ5品目の開発には200回以上試作を行いました。そして、何度も試行錯誤をかさね、時間をかけて、新しいAGシリーズのキー成分となる「フローラバランサー」が誕生しました。石丸:使用感についても、さっぱり感を求める方やもう少ししっとり感がほしいなどモニターテストでの結果がさまざまで、皆さまの希望に合わせて調整するのが難しかったです。この使用感やテクスチャーの部分も何度も試行錯誤をかさねて、最適なバランスを見いだしていきました。
- #STORY 04
- 成分の配合や使用感にもこだわり抜いたジェンダーレススキンケア
男性にもぴったりの1品になっています。 - ― リニューアルしたアクアゴールド シリーズは、ジェンダーレススキンケアとして性別関係なくお使いいただけるとのことですが、男性へのおすすめポイントについて教えてください。
-
崔:男性の肌は女性より皮脂の分泌量が2~3倍高いと言われています。過剰の皮脂が毛穴で詰まり、アクネ菌が繁殖して炎症が起こると、ニキビになりやすい状態です。今回のリニューアルでは、洗顔によるアクネ菌対策に使用されるo-シメン-5-オールという成分をアクアゴールドフェイスウォッシュに配合いたしました。
また、濃密泡で過剰の皮脂も毛穴詰まりも吸い上げられるので、男性にもピッタリの1品になっています。石丸:その一方で、保水力に関わる角質細胞面積が男性の肌は女性より1割少ないため、水分蒸散量が高く、肌の水分量は女性の半分以下と言われています。肌がテカテカになりやすいのも水分不足が原因です。アクアゴールドローション、アクアゴールドセラムには4Dヒアルロン酸などの保湿成分が配合されています。高分子のヒアルロン酸クロスポリマーやヒアルロン酸Naから低分子の加水分解ヒアルロン酸Naの立体多重構造で、しっかり水分をロックしてくれます。
アクアゴールドクリームは男性にお使いいただくことを考慮して、ベタつかず、軽い使用感で仕上がっています。乾燥を強く感じる方はぜひローション、セラム、クリームまでシリーズで使用していただきたいと思っています。
- #STORY 05
- 開発チームの想いを込めた、新アクアゴールド シリーズを
肌トラブルに悩む、すべての方へ届けたい。 - ― 最後に、リニューアルしたアクアゴールド シリーズはどういった方に使っていただきたいですか?
-
崔:ずっとファイテンの化粧品を使っていただいている方には、今回のリニューアル商品は現行品より使用感を改良され、機能性もかなり追加していますので、ぜひ引き続きご愛顧いただければと思います。
石丸:新しいアクアゴールドシリーズは、「肌を健康で美しい印象に保つ」という基礎化粧品の目的を叶えられる商品として自信を持ってお届けできる仕上がりとなっております。ファイテン化粧品を使ったことがない方も、肌のトラブルに悩んでおられるようであれば1品からでも良いので、ぜひ新しいアクアゴールドシリーズをお試しいただきたいと思います。